地震前兆の目撃報告が集まる掲示板

>>47347 薫風さん

回答ありがとうございました。

> ある種の覚悟をして今日を生きる事です、わからないものはわからない。

この点については同意です。

科学の対象物を大雑把に二分すると、
「すでにわかったこと」と「まだわかってないこと」
に分かれますが、その境界線は、ぼんやりとしながらも、どこかには必ず存在します。問題は、個人がその境界線を引き改める際、どの程度の主観的な材料を根拠にしたか、です。

この掲示板を眺めていると、

> 敢て言えば長い時を越えての観察と試み等から導き出された観天望気です。

といった、客観性を欠いた、第三者から見れば「思い込み」でしかない理由によってその境界線を勝手に引き直してしまい、それを啓蒙的情報（＝既知の事実）であるかのように発信してしまう方をよく見かけます。

ちなみに、観天望気の本質は「《雲》とその後の《天候の変化》の実績」の関連を示すデータが長い年月、長い世代を経て何千回も繰り返し淘汰された中で、実際に相関関係が見られるものだけが生き残った実績です。ある個人の人生の一世代で数十〜数百回くりかえしてみただけで、それを観天望気をたとえるのは、適切とは言えません。

> > この程度の揺れでもゲージ中の猫は啼いて教えます。

問題は、猫が啼いた理由としてソレ以外に存在しなかった、といえるだけの材料が整ったかどうか、でしょうね。

> 揺れるかなと解っても安易に伝えられないことも覚悟の一つでしょう。

「安易に伝えられない」理由の本質は、それが客観性を伴った観察記録〜正しいデータ分析からではなく、自分の思い込みだけから導かれたため、ではないでしょうか。

もし、本当に猫が啼いて事前に地震を教えてくれるのであれば、猫や地震の研究家がその行動を詳しく研究して、それなりの成果が得られるはずですが、似たような話がたくさんあっても、それ以上先に進んだ話が全く出てこない理由は何でしょうか？それは「雨女」や「晴れ男」に代表される、誤った統計分析手法（＝ジンクス）から導かれた、バイアスを伴った見かけ上の傾向にすぎず、きちんとした統計分析の手法を使えば、傾向が見られないことが理由にあると考えます。

> 個々人が知る努力をしない限り堂々巡りです。

堂々巡りの原因は、そのような努力を怠っているのが情報の受信者側なのではなく、情報の発信者側だから、と考えます。啓蒙的な情報を発信する側が

「この情報発信は自分の善意であり、自分としてはベストを尽くした」

と甘い自己採点をつけてみたところで、実際のところ、もしその情報の確かさに関する客観的な検証プロセスを実施していないのなら、その情報には、残念ながら不特定多数に対して発信する情報としての価値はない、というのが「情報」に対する一般論です。