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スレッド NO.29075
Re: 1000年猛暑こそ1000大災害の前兆よ!!!
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xNzYxZmQwOT-PC - 2013年08月15日14:15
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>>29050 匿名さん
引用頂いた文章を書かれた方は、根本的なところで重大な記憶違いや思い込みをされているようです。
気象庁が公開している1995年1月の神戸の気温の記録
http:/
/www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_s1.php?prec_no=63&block_no=47770&year=1995&month=1&day=&view=
を眺めてみると、
> 阪神大震災前も1月にしては異常に暖かい日が続き、発生後に急激に気温が下がったのを覚えています。
というのは、著者の記憶違いであることが判ります。次に
> 暑くなる理由については、地下深くに膨大なエネルギーが発生しているのですから、熱エネルギーとして地表に放出されるのは自然の成り行きではないでしょうか。
自然な発想のように見えますが、具体的な数値をあてはめずにこのような説を持ち出すのがニセ科学の特徴です。実際の数値を以下のようにあてはめてみると、このような現象は決して起きないことが判ります。
1995年1月17日朝発生した兵庫県南部地震では、深さ16kmの震源付近からM7.3というエネルギーが放出されました。このエネルギーを熱量で表現すると「1.34×10の12乗」kcalで、これは「1.34×10の12乗」kgの水の温度を1℃上げる熱量という意味です。「1.34×10の12乗kgの水」は一辺が約1.1kmの立方体の中に満たされる量となります。M7.3といえば地震としての規模は大きいですが、厚さ16kmの岩盤層を透過して気温を上昇させようとするには全く足りないことが判ります。本震でこれだけの熱が放出されたにもかかわらず、著者は「発生後に急激に気温が下がった」と逆のことを書いています。また、これだけの熱が放出された本震に対して、事前の前兆段階ではどれだけの熱が放出された想定をされているのでしょうね?
もうひとつ大事なことは、地下を熱が伝わる速度は非常に遅いため、わずか10数メートルを数十℃の温度変化が伝わるだけでも、数ヶ月単位の時間が必要だということです。
> 「記録的猛暑の年の後には大地震が来る。今回もこの法則は破られなかった。阪神淡路大震災(1995)の前年、関東大震災(1923)の前年、遡れば江戸時代の大地震も前年はほぼ猛暑の年。さらに2007年には能登半島地震があったが、前年の2006年は北陸地方が猛暑だった」
> まぁもし、こんな法則があるとしたら、あと1年も大地震まで間があるんでしょうか?
このテの「法則」に共通して言えるのは、そのパターンに当てはまる事例だけを恣意的に抜き出してきて、当てはまらない事例には目をつぶる、という不公正な手段を使う、ということです。
「法則」と呼ぶのであれば、本来20世紀後半以降の「大地震の記録」
http:/
/goo.gl/GAVwi8
と「猛暑の記録」
http:/
/goo.gl/qYNf9m
とをキチンと突き合わせて両者の関連の有無を確認する、といった手間のかかる作業が不可欠です。
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NO.28994 1000年猛暑こそ1000大災害の前兆よ!!! ニキータ
08/14 10:18スレッド表示
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