地震前兆の目撃報告が集まる掲示板

>>40127 匿名さん

> 貴方は「既知モデル」にどうしてもこだわり論破したいようですが、

違います。

私が申し上げているのは、テーマを構成する要素を分解して
「すでに判っていること」
「まだ判っていないこと」
とに正しく分類することが大切だ、ということです。

> 世の中で解明されていない「未知モデル」はいくらでもあるのではないですか？

おっしゃる通りです。

上に書いた通り「既知」と「未知」の境界線を引き誤らないことが大切です。「既知モデル」に属する内容であるにもかかわらず、自分の知識や経験不足を理由に「未知モデル」側に含めてしまう行為は、明らかな誤りです。

もちろん従来「既知モデル」と考えられていた内容（＝定説）が、後の世に誤りと判って訂正されることも少なくありません。ただしそれは知識経験不足の人の「思いつき」だけでひっくり返ることは決してありません。「既知モデル」をきちんと理解した上で、既知モデルが導かれたとき以上に丁寧な検証作業が不可欠です。

そして「未知モデル」に対しては、気の遠くなるような時間と手間暇をかけた調査や検討が済むまでは、それを使って言えることは何もない、ということです。

> 地震の前に急激な気温上昇が見られたという証言は
> 関東大震災もしかり、阪神淡路大震災にも、報告されているのは事実なのですから。

阪神淡路に関して言えば、そのような報告があるらしいウワサは耳にしますが、具体的に「どの地域」が「いつ」「何℃になった」という具体的な内容を伴っていますか？実際の気温データを確認してみると、そのような事実はなかったことがわかります。

http:/
/www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/
daily_s1.php?prec_no=63&block_no=47770&
year=1995&month=1&day=&view=

また、毎年の神戸の1月の気温データを見比べると、同程度の暖かい日は２〜３年に一度程度の高頻度で現われた実績があることもわかります。

ま、それはさておくとして、私はこれらの証言が地震前兆だった可能性は否定しません。

しかし忘れてならないのは、過去に「急激な気温上昇」という現象が見られたのは大地震の発生前だけではなく、日頃から頻繁に発生してきた実績があるという事実です。したがってご指摘の証言の正体について

・地震前兆だった可能性
・たまたまタイミングが一致した関係のない現象だった可能性

の両方について、偏りのない公正中立な比較検討が済むまでは結論は出せないはずです。
匿名さんは、後者の可能性を否定できる決定的な材料を何かご存知でしょうか？

人間には、
====
何もないところに何かを見る - ランダムデータの誤解釈
わずかなことからすべてを決める - 不完全で偏りのあるデータの誤解釈
思い込みでものごとを見る - あいまいで一貫性のないデータのゆがんだ解釈
欲しいものが見えてしまう - 動機によってゆがめられる信念
====
「人間この信じやすきもの　迷信・誤信はどうして生まれるか」
http:www.amazon.co.jp/gp/product/4788504480/
という書籍の目次より引用

といった心理特性が備わっていることが判っています。

特に、過去実績から傾向を求めるような研究には、これらの心理特性を排除する工夫を導入することが不可欠である、という知識を持つ方が、研究者だけでなく、ネットにバラまかれた情報を受け取る我々の側にも一人でも多く増えることが「地震予知」が少しでも実用化に近づくカギになると信じています。