地震前兆の目撃報告が集まる掲示板

>>40121 匿名さん

> > 「思いつき」としては悪くないと思いますが、
>
> と人を見下すような言い方をされて、ご自分のほうが賢いと思っていらっしゃるのですよね。

匿名さんが私のことをどう思われるかについてはコメントしません。

科学の発展の歴史の中で、多くの新しい発見の出発点はどれも全て
「これまで誰も気づかなかった《思いつき》」
でした。これがあったから科学は発展できたのです。

それが成立しうるかどうかは後回しにして、とにかく自由なアイデアで何でもかんでも「思いつき」を書き出してみたり、人が集まった場で口にしてみるのは良いことです。これはチームで何か新しいテーマに取り組もうとする際の「ブレーンストーミング」という手法として命名されています。

次にその「思いつき」に対して「それは成立しうるかどうか」を机上で想定してみるわけですが、その手法は「思いつき」の中身を「既知モデル」と「未知モデル」に分解してゆくことです。

> ならばご自身も地震前兆による地震予測を目指されているのであれば、
> 私の『思いつき』が違うのか違わないのかご自身で掘り下げられてみた方が良くないですか？

===
高気圧による急な気温上昇(高くなった気圧で地殻を押す)
⇒地震性電磁波の発生
⇒地震性電磁波で体が温められて気温上昇以上に暑く感じるとか。
===

を「既知モデル」に分解してみると

1)この日の「高気圧」は具体的に何ヘクトパスカルだったのか？
2)それは普段の気圧と比べてどの程度高いのか？
3)そもそも普段の気圧は、どの程度の幅で変動しているのか？
4)震源深さ付近の地殻（岩盤）は《どんな圧力》による圧電効果で、《どんな強度の電磁波》が発生するか？
5)その電磁波が震源深さ付近から地表まで到達する間にどれだけ減衰するか？
6)体を温めたり、気温上昇させるためは、《どんな強度の電磁波》が必要か？

といったところになるでしょうか？

これらの「既知モデル」を適用するかぎり、そこに具体的な細かな数字をあてはめて正確に計算するまでもなく、数値の大小がケタ数のオーダーで逆転しており、「ありえないこと」という結論は一目瞭然です。

結論が一目瞭然、という別の例をしめしましょうか。

台風が日本列島に接近しそうなとき、誰かが「日本国民全員が《うちわで扇いで》台風の進路を変えよう」と思いついたとします。これも具体的な細かな数字をあてはめて計算するまでもなく、ケタ数のオーダーで「ありえないこと」という結論がすでに出ているのと同じことです。

・東京の人が咳をしたら、その風圧は大阪まで到達するのでは？
・家の中の暖房を強くかけたら、三軒隣の家の中まで温かくなるのでは？
・縄跳びをしたら、その刺激で地震を発生させるのでは？

など「思いついて」みても、細かい計算する以前に結論は出ているのと同じことです。

「既知モデル」だと、当初の仮説が成立しないことは机上の試算前の段階で結論が出てしまいましたが、それでもこの仮説に望みを託したいのであれば、「誰も知らない未知モデル」を構築する必要があります。これには研究者が一生かかって取り組むような極めて困難な《基礎研究》であり、その成果が「地震予知」といった総合的な応用研究の場で使えるようになるのはずっと未来のことです。

以上が、貴方の問いに対して私が掘り下げた結果です。