地震雲

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スレッド NO.75111

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大正関東大震災の体験談

  • NO.75111
  • セスト◆.kVQUDvUT8JkyOGM3NmJiOG-PC
  • 2017年01月22日04:51
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現在は川崎市内のタワーマンションが次々に建設されている場所となりましたが、当地で1923年9月1日に発生
しました大正関東大震災を実際に体験しました祖父母から直接聞いた話を紹介させて戴きます。
毎日農作業を行なっておりました祖父母でしたが、特に大震災前の前兆現象には気付かなかったといいます。
大震災当日、昼食後座敷で腹這いになって本を読んでいた祖父はゴォーという地鳴りと身体を下から突き上げ
るような強い振動で危険を最初に察知し、「地震が来るぞ!」と家族に直ちに屋外に避難するように指示し、
全員が外に出たことを確認して自分も出ようとしたところで地震が襲って参りました。戸が開かなくなって
しまった為、体当たりをして外に転がり出たそうです。左右一尺(約30)づつあるような振幅であった為、とて
も立っていられる様な状態ではなく、皆地面をゴロゴロと転がりながら、やっとの思いで大きな木の幹にしがみ
ついて揺れに耐えました。
揺れが収まったところで、近所の親戚の安否が心配になった祖父が最初に駆け出し、その後を追うように祖母も
走り始めた途端、更に強い2度目の揺れが襲って参りました。祖母は自分たちが今走っている真っ直ぐな筈の
農道が地震動によってまるで蛇がのたうち回るように動くさまを目の当たりにして生きた心地がしなかったと
話してくれました。
藁葺屋根の木造の自宅は、出火を免れただけでなく、柱が地面に固定されていなかったことが幸いしてか、倒壊
も免れました。しかし、地震発生時刻が昼食時間に重なってしまった為に、東京と横浜では大規模火災が発生し、
両方向の空は真っ赤に染まっていたそうです。祖父母の住んでいた場所は、家がまばらに点在する農村地帯で
あったお蔭で、仮に1件が出火しても他に延焼する可能性は低かったのですが、第2次世界大戦後の高度成長時代
で狭い道路を挟んで家屋が密集する場所に変わりました。生前の祖父母は、また同様の大地震が来た時に火災が
発生するのが心配だとよく申しておりました。
飲み水については、地震直後から飲用の井戸水が濁ったため、庭に生えている棕櫚の木の皮を剥いだものを
幾重にも重ねて水をろ過し更に煮沸して用いました。
更に正確な情報が伝わらず、「外国人暴徒が襲撃してくる」「井戸に毒が投げ込まれた」というような流言が
広まって地域の社会不安が高まり、祖父は自衛のために竹槍を準備したといいます。
以上が祖父母の体験談です。現在とは社会環境・生活環境が異なる94年も前の話ですが、皆様の防災のご参考
の一助となりましたら幸いと存じます。

  • NO.75127
  • Dark-Window◆zTctg3ZRlkMIyODIwOGQ5OD-iPhone
  • 2017年01月22日12:07
  • 編集・削除

貴重な体験談に感謝したい

なお

> 大震災当日、昼食後座敷で腹這いになって本を読んでいた祖父はゴォーという地鳴りと身体を下から突き上げるような強い振動で危険を最初に察知し、「地震が来るぞ!」と家族に直ちに屋外に避難するように指示し、全員が外に出たことを確認して自分も出ようとしたところで地震が襲って参りました。

の中で「ゴォーという地鳴り」と表現された部分だが、これは前兆現象とは違って、S波(主要動)よりも伝達速度の速いP波(初期微動)の方が、ほんのわずか先に到達した、という地震学の基本中の基本どおりのできごとが起きたことを示している

また、この事例は「直ちに屋外に避難」という瞬時の判断〜行動がたまたま「吉」に転んだラッキーなケースだが、過去の大地震では、同じ判断と行動をした場合、逆に落下物との接触など「凶」に転んだ数々のケースを忘れてはならない

現在の防災対策では、その反省を踏まえて「家屋の耐震性能の強化」と「家具の転倒防止固定」を大前提とし、最初の強い揺れが収まるまでは建物の中にとどまる(=直ちに飛び出さない)ことが推奨されていることも念頭におく必要があるだろう

  • NO.75131
  • 青森K◆4rFr4kVbhdyM5NjQ2ZDU3Mj-PC
  • 2017年01月22日12:55
  • 編集・削除

こんにちは。
貴重な体験談ですね。Dark-Windowさんのコメントとともに参考になります。
ただ、こちらの前兆掲示板よりも、
↓防災フォーラムにふさわしい内容かと思います。
https://goo.gl/0zue83

  • NO.75154
  • omega◆43ySP5oxGeDgkNGY2MjgzND-PC
  • 2017年01月22日18:35
  • 編集・削除

非常に貴重な体験談をUPして下さって有難うございます。
直接経験のない者にとっては、実例に基づく情報はとても大切な
内容となります。

本件、俗に『関東大震災』(災害名)といわれる地震ですね。

名称:関東地震
1923年9月1日(大正12年)11:58
深さ:23km M7.9 推定最大震度7
神奈川県相模湾から千葉県房総半島の先端部一帯にかけておきた、
フィリピン海プレートの沈み込みにともなう海溝型地震
死者:105,385人
負傷者:103,733人
『日本の地震地図 南海トラフ・首都直下地震対応版』より転用

倒壊による圧死・損壊死、土砂災害以上に被害を出すのが
火災による延焼被害と懸念されています。
当時の住宅事情とインフラを考慮しても、即応の有無が
やはり生死を分け、また、その後の生活の知恵が
世代を次につなぐ分岐点になったのではないかと感じます。
『棕櫚(シュロ)』は繊維質の塊のようなものなので、
ろ過には最適な天然素材ですね。参考になります。
デマに関しては、古今を問わない問題でもありますね。
当時の実害に関しては現在の外交にも多大な影響を及ぼしている事なので
決して対岸の火事とは言えない問題でもあります。
近件の『ライオン逃げた』のような件も、単なるデマでは済まない
社会問題を含んでいますし。

やはり本件は、青森Kさまも記載されているように、
防災フォーラムの方にも掲載をおすすめします。
また、運営さまの方でも、『体験談』を別に設けて頂ければありがたいのですが。

ちなみに、地震波には『実体波』と『表面波』が組み合わさる事が多く
震源からの距離や地質にも大きく影響を受けます。

『実体波』:主に岩盤を伝わって届く振動
  →P波(縦揺れに感じやすい)・・・初期微動ともいわれる小刻みな縦振動
                   震源近くだと、突き上げるような縦振動
   S波(横揺れに感じる)・・・横に平行移動するような振動
   T波(海中や海底地殻を伝わって届く地震動。遠地での地震の場合、
沿岸地域で海鳴りとして感じる場合や得体のしれない微振動と
感じる場合もあり)
   振動波(地殻やプレート境界、モホロビチッチ不連続面に反射して届く振動)

『表面波』:主に気体・液体・固体の境界を伝って届く振動
      長周期の性質をもつ場合あり
  →ラブ波(上下振動に横揺れを複合させた感じ)や
  →レイリー波(楕円に揺さぶられる感じ)

2011.3.11の『東日本大震災(災害名)』(名称:東北地方太平洋沖地震)
において遠地で多く感じられた楕円を描くような体感はレイリー波によるものが
ラブ波より強く感じられたのではないかと思われます。

地震の揺れ方も、いくつかの要素が事象毎に組み合わさって
卓越したものが大きく感じられるので(距離や地質にも差がでます)
つど異なるものになります。
Dark-Windowさまの記載されるように、家具の固定など防災減災の対応は
しておいた方が、いざという時の為になると強く思います。
『命や身を守る』だけでなく、『逃げる為の時間稼ぎ』にもなりますから。

御他界された御祖父さま御祖母さま、そして本件をあげて下さったセストさま、
ありがとうございます。

長文、失礼。

  • NO.75167
  • セスト◆.kVQUDvUT8Jk2M2YyZDQ1Mm-PC
  • 2017年01月23日02:58
  • 編集・削除

Dark-Windowさま、青森Kさま、omegaさま
ご親切なご意見、また私のように科学的な知識の乏しい者でも非常にわかりやすい解説をして頂きまして有難
うございます。
生前の祖父母は私がまだ小学校の低学年の頃から繰り返し関東大震災の体験談を語ってくれました。
そしてその都度「お前はこのような話を煩わしいと感じるかもしれない。私達も同じ世代の体験者同士であれ
ば今更話す必要も無いことだけれでも、昔から天災は忘れた頃にやってくる”と言われる様に、世間の人々の
記憶が薄れてやがて忘れ去られてしまった時、お前自身やその後の世代の人たちの時代に同じような地震災害
が起きるかもしれない。その時の参考になればとの思いで、あの時何があったのかを伝えておきたい。」と申
しておりました。
ご提供頂きましたこの掲示板で、まだお会いしたことのない皆様から背中を押して頂きまして胸が熱くなりま
した。
天国の祖父母もきっと喜んでくれている筈です。
この場をお借り致しまして返信をしてくださった皆様、そしてご自分の時間を割いて人々の命を守りたい一念で
観測を行なっていらっしゃる方々、またお気づきになった前兆と思われる事象をお知らせ下さる全国の皆様に
厚く御礼を申し上げます。

貴重な前の関東大震災の経験談すごくためになります ありがとうございました!

井戸が濁っていたから、ろ過して飲んだ。。地震前兆+サバイバル術
竹やりで自衛。。地震後は性犯罪も懸念されるようです
地震直前の地鳴り下からつきあげる強い振動。。震源地の近くだったと推定されます 東京では横揺れ

おじいさまの震災時の的確な判断が文面からも伝わり避難する際の気構えの参考に非常になると思います
川崎が戦前は のどかでいい町だったことも思い浮かびました

昔は家の外に逃げれば ほぼ安全で竹藪などまで避難していたそうですが
現在だと 割れたガラスやはがれ落ちる外壁、看板の落下、切れた電線など
広い駐車場や公園などでないと危険地帯に変貌することも避難訓練をしてて気づきました

(避難指定場所の学校までの道のりが危ないということです
ヘルメットがあると安心ですが 帽子だと避難所でも便利だそうです
マスクや手袋か軍手←怪我対策や防寒に
停電になり復旧まで時間がかかるので懐中電灯は必須 靴かスリッパも)

まず助かるところまでは這ってでも移動⇒地震がおさまったら落下物で怪我をしないように避難すること
←火のもとを消してブレーカーもおとす 火災防止!
避難グッズは外に近いところに置いておいたほうが無難かもしれません
震災級が起こった場合 自分の身を守るだけで精一杯でしょうから

地震のことを考えると怖くて眠れなくなることが 皆さんにもあると思いますが
日本人の先祖はセストさんのおじいさま同様 家族を震災から護ってこられたわけで
震災時には 同じような賢い行動を心がけましょう!

>1923年9月1日に発生
> 大震災当日、昼食後座敷で腹這いになって本を読んでいた祖父はゴォーという地鳴りと身体を下から突き上げ
> るような強い振動で危険を最初に察知し、「地震が来るぞ!」と家族に直ちに屋外に避難するように指示
> 立っていられる様な状態ではなく、皆地面をゴロゴロと転がりながら、やっとの思いで大きな木の幹にしがみ
> ついて揺れに耐えました。
> 更に強い2度目の揺れが襲って参りました。祖母は自分たちが今走っている真っ直ぐな筈の
> 農道が地震動によってまるで蛇がのたうち回るように動くさまを目の当たりにして
> 飲み水については、地震直後から飲用の井戸水が濁ったため、庭に生えている棕櫚の木の皮を剥いだものを
> 幾重にも重ねて水をろ過し更に煮沸して用いました
>祖父は自衛のために竹槍を準備したといいます。
> 以上が祖父母の体験談です。現在とは社会環境・生活環境が異なる94年も前の話ですが、皆様の防災のご参考
> の一助となりましたら幸いと存じます。

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