地震前兆の目撃報告が集まる掲示板

> 宮城県仙台です。最初は幻日かと思いました。
> 本物の太陽の少し左に同じような大きさの白い輝きがありました。しかし太陽の右、同じ距離の
> あたりには彩雲のような明確な縦の虹色の帯があり、判断迷いますが、左側は何度確認しても
> 虹色が見えませんでした。

その観察状況から、幻日の可能性を否定のは誤り

幻日が出現する位置は決まっていて、太陽の真横に22°（伸ばした腕の先の握りこぶしの横幅２つ強）離れた場所
左右それぞれ、その出現場所に浮かぶ氷晶（巻雲、巻層雲、巻積雲など）の状況が違えば、綺麗な虹色になったり、ただ白いだけ、などの違いがでる

片方しか出ないことも多く、むしろ、左右が同じように見える条件が綺麗に整う方がまれだ
（おなじみ「虹」は、たいていアーチの一部分しか見えず、アーチ全体が見える方がまれだが、これと同じ理屈だ）

> 気になった理由ですが、東日本大震災の１ヶ月前ころ(１，２月頃？記憶曖昧)に、初めて幻日を
> 見て驚愕したからです。

幻日は、年間に何十回も発生する平々凡々な現象にもかかわらず、目撃頻度と知名度が低いから、初めて見た人なら驚愕するのは当然

だが、普段から月に何度も発生する前提を踏まえれば、「大震災前１ヶ月」という長い期間内に目撃されるのもまた当然であり、これを理由に「幻日」と「大震災」を結びつける考え方には合理性がない

> 即、地震！ではなくて、一ヵ月後？あたりにもし大地震が発生したら、これも前兆現象なのかな
> あと思います。

この掲示板では

「過去のナントカ地震の直前に目撃した、自分にとって珍しい現象」

だからとの理由で、その現象と地震を結びつけてしまう間違った考え方をよく見かけるが、地震前兆現象とは

「普段の発生頻度が低い現象のうち、地震直前には発生頻度が高まる現象」

のことだから、その違いや意味を落ち着いて考えてみてはどうだろうか

ポイントは「当てはまった事例の記憶や印象」ではなく「記録をつけて普段の発生頻度と比べてみる」ことだ