「地震の前兆現象」の目撃情報をお寄せ下さい
スレッド NO.83464
Re: 災害予知
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0ZDNjM2NiYz-iPhone - 2017年09月02日12:22
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> どこがどう「デタラメ」なのか?納得のいく説明をしていただければ良いと思います。
納得してもらうためには、それなりの説明が必要だ
以下、長文となるが我慢してお付き合い願いたい
貴殿の書いてくれた
> 予知が当たらなければ信頼を得られないため、
というたった一行から、貴殿が物事の道理を理解してないことが読み取れる
「予知が当たれば信頼される」
「予知が外れると信頼されない」
とは、研究行為の本質を知らないドシロウトの考え方だ
ある研究が信頼されるかどうかは
「研究者本人の思いを排除した視点からの検証、という客観的手法を取り入れているかどうか」
という基準で判断される
信頼される研究と判断されれば、そこから導かれた結果が
「予知に使えそうだ」という結論なら、それは信頼してもらえる
「予知には使えなさそうだ」という結論なら、それは信頼してもらえる
という理屈だが、貴殿を始め、地震予知のマネゴトで世間で騒がせている偽研究家の連中は、皆ひっくるめてまともな検証方法を取り入れていない事実を理由に「デタラメ」であると即断できる
どういうことか具体的に説明しよう
ある地震予知研究が信頼できるか/信頼できないか、は
「予知に対する事後判定の際、偶然が的中させる確率よりも有意差のある高い確率で的中させたかどうか」
の観点から検証したかどうか、で判断できるという意味だ
ブログを拝見させていただいたところ、ドシロウトの貴殿といえども地震予測/予知には
・どこで
・どんな規模の地震が
・いつ起きる
の三要素が不可欠という程度は理解できていることは読み取れたが、ここに問題がふたつ潜んでいる
ひとつは、予測/予知の発表時点で、三つの各要素が実用性のある範囲まで絞り込めたか、という問題
もうひとつは、的中とする判断の妥当性の問題だ
貴殿は、自分が発信した情報が持つ「防災対策上の実用性」について考えてみたことはあるだろうか?
・どの地域に住む人たちに対して
・普段の暮らしを一時中断して不便を我慢するどんな程度の防災対策を
・どんな期間中発動し続けるべき
という具体的な注意喚起に変換してイメージしてみたことはあるだろうか?
貴殿の直近の国内の予知〜検証の事例(M_J354)
・どこで:奄美大島〜沖縄本島周辺
・どんな規模:M5.9 ± 0.5(M5.4〜6.4つまりM5.9を中心とする1/6〜6倍の規模範囲内)
・いつ:8/22-9/25
から拾って当てはめてみたい・・・・と思ったが、この程度の絞り込みでは、防災対策上の観点からの実用性はゼロだ
もちろん研究の初期段階ならば、精度が低いユルユルから始めるのは当然だが、その時点では将来性を見込んだスポンサーから資金提供を募るにとどめるべきで、不特定多数に対して有償での予知サービスなど時期尚早であり言語道断
この予知に対して貴殿が該当したとのホラを吹いたのは
・鹿児島湾(予測よりも340km以上離れている)
・M4.5(予測よりも1/100以下の小規模)
・8/24 14:39(これは予測範囲内)
の地震であり、カッコ内に補足した通り、かすりすらいない
この地震を的中実績に含めたいなら、ただでさえ絞り込みのユルかった発表時点の予知内容を後出しジャンケンでさらに
・どこで:鹿児島県〜沖縄県
・どんな規模:M5.0 ± 0.5
・いつ:8/22-9/25
というユルユルのガバガバに緩めなければならないが、ここまで緩めてしまうとふたつめの問題「的中判断の妥当性」が顔を出す
実は、後出しジャンケンで緩めた条件の場合、どんな予測手法を使っても、もとい、もはや一切の予測手法すら使わずに、ただそう呟いてみせるだけで、的中率はほぼ100%となる
そのトリックの種明かしは、鹿児島県〜沖縄県と範囲を拡げてしまうとM5.0程度の規模など年に何十回も発生している前提があるからだ
的中率100%というこの例はやや極端だが、絞り込み具合をいい塩梅に中途半端に設定してやると、一切の予測手法すら使わなくても、誰でも的中率70〜80%というそれっぽい成績が叩き出せる
これは地震予知ゴッコで世間で騒がせている偽研究家の連中の全てに共通するトリックで、それっぽい成績を叩き出しているように見えても一皮剥けば、三要素の絞り込みが実用性がないくらいユルユルであることが見て取れるはずだ
貴殿は、利用者が身の安全を確保できる実用性を伴った三要素の絞り込み、とはどの程度のことか具体的にイメージできているだろうか?
我々一般民間人が地震予知情報を知りたい目的から考えると、「被害地震」という切り口で捉えるのが現実的だろう
過去の被害地震は、気象庁WEBページで
ホーム > 各種データ・資料 > 日本付近で発生した主な被害地震(平成8年以降)
と辿ってゆけば、平成8年以降の期間に日本付近で発生した、人的被害を伴った地震のリストとして掲載されている。
https://goo.gl/XHt6fw
貴殿の取り組みは5年に及ぶそうなので、平成24年(2012年)8月30日の負傷者4名を出した宮城県沖のM5.6以降、今日に至るまでのこのリストに掲載された31回の被害地震に対して
「偶然が的中させる確率よりも有意差のある高い確率で的中させた実績がある」
と示せるならば、貴殿の取り組みは正当な評価を得ることができる
> ブログのアクセスカウンターも93万回に到達し、日本では有名な3つのランキングサイトで上位を確保し続けることは無かったでしょう。また、100%的中しているとは言いませんが、5年間も継続して予知を行ってこれたのは、理論が正しいからなのではないでしょうか?
以下の例にあげるのは、おそらく貴殿もよくご存知の東京大学名誉教授の村井氏の取り組みだ
国土地理院のGPS電子基準点うんぬんとそれらしいありがたそうな用語を並べ、マスコミも驚異の的中率などと持ち上げる一方、地震学の方面から冷遇される新参者と自己紹介して判官贔屓の情に訴える作戦が成功して多くの一般人が騙され、まぐまぐの有償メルマガの全ジャンルの中で、発行部数第1位に輝いている
だがその的中率の正体は上に書いたトリックそのもの、予測を導いた内容も一皮剥いてみれば、「材料」と「考え方」の両輪が全くデタラメであることがオレごときシロウトの目にも明らかであり、当然、そこから導かれる結論に信頼できる部分は何もない
つまり、メルマガの発行部数の堂々第1位という事実は、マーケティングの手腕を示しこそすれ、その予測理論の正しさなど示してない、って好例ってわけだ
> しかし、90%以上の予知に反応が現われるのは、やはり間違っていないからなのだと認識しております。
上に書いた通り、貴殿自身が、的中率のトリックに騙されていることに気づく必要がある
貴殿の研究の行方は
「偶然が的中させる確率よりも有意差のある高い確率で的中させたかどうか」
という観点に切り替える勇気と統計学を基本から学ぶ努力に大切さを貴殿自身が気付けるかどうか、にかかっている
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