地震前兆の目撃報告が集まる掲示板

>>5334 タンタラスの丘さん

質問のしっぱなしで永らく放置しておりましたこと、大変申し訳ありませんでした。

タンタラスの丘さんの普段の姿勢を拝見して、自己満足でやっておられるのではないこと、震災被害を少しでも減らしたい、という真摯なお気持ちでいらっしゃることは日頃から承知しております。であればこそ

> でも、なんとなーく、確率的に高くないですか?
（中略）
>至って真面目に検証しています。

という部分に引っ掛りを覚えます。

民間による地震前兆による地震予知の実用化を阻んでいる最大の原因は、それに携わる真摯な方々の技術的な問題、すなわち「正しい検証方法」を導入していないことによって、折角の苦労が台無しになっているということです。

この掲示板では何度も紹介してきましたが
「人間この信じやすきもの　迷信・誤信はどうして生まれるか」
http:www.amazon.co.jp/gp/product/4788504480/
という書籍が指摘する、人間の心理特性に関する以下のポイント
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何もないところに何かを見る - ランダムデータの誤解釈
わずかなことからすべてを決める - 不完全で偏りのあるデータの誤解釈
思い込みでものごとを見る - あいまいで一貫性のないデータのゆがんだ解釈
欲しいものが見えてしまう - 動機によってゆがめられる信念
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に気づかずにいると、何かの結果が見えた、という錯覚のぬか喜びで終わってしまいます。
自分の研究プロセスの中に、こうした人間の心理特性の排除を導入している「地震前兆研究家」に巡り会ったことがありません。

タンタラスの丘さんの言葉の中には「確率」という言葉がでてきましたが、失礼ながら、回数をカウントして何パーセント、という値を計算している様子はうかがえませんでした。肝心の核心部分で「なんとなーく、確率的に」とボヤケてしまうのであれば、それは気持ちの上でどれだけ真面目であっても、残念ながら「きちんと検証している」とは言えないのです。

これも何度も紹介していますが、「前兆」と「地震」の関係の有無を客観的にキチンと判定する手法は確立しています>>2457。こういった手法に当てはめて、誰が見ても納得できる形で成果を出すことが、本当の意味での「真面目な検証」といえます。