地震前兆の目撃報告が集まる掲示板

東京都多摩地区さん

> 最近、Ｍ4〜5以上があちこちで増加傾向

発生状況の傾向をふりかえる際、記憶や印象だけに基づくと、実際には「ばらつき」の範囲内にありながら、特定のフィルターのかかった「選択的抽出」をされることによって、実際には存在しない傾向が存在するような《錯覚》にとらわれてしまうことがあります（＝ジンクス）。そういった錯覚を取り除くためには、過去の地震の発生状況を調べるデータベースとして、インターネット上に様々なサービスが公開されていますので、そういった材料を活用して、「どの地域」について、「どの期間」を過去の基準として「最近のどの期間」の発生回数はどうなのか、を客観的に比較してみることをお勧めします。

また、比較してみた結果、仮に「Ｍ4〜5以上」が確かに増加傾向にあったとしても、次の問題として、過去の大地震の発生状況について、「Ｍ4〜5以上が増えた後」と「それ以外のとき」とを比べた際、前者のほうが高いという実績があったのか、というテーマに向き合ってみる必要もでてくるでしょう。

> 少し構えています。

具体的な防災行動を伴わずに「構える」（他にも、用心する、警戒する、注意する、など）と口にするだけなら、ご自身や大切なご家族の身の安全確保には結びつきません。

「事前の避難」や「外出計画のキャンセル」などの具体的な防災行動を発動する／発動しない、の判定基準を自分なりにあらかじめ計画しておき、基準を超えたと判定した際は迷わず直ちに発動することが大切です。

せっかく「傾向捕捉」されたのであれば、それを無駄に終わらせないために「少し構える」など、結局何もやらないスローガンで「その気になったつもり」で終わらせるのでなく「自分の家族が具体的防災行動を発動する／しない」ための「判断基準の設定」という具体的行動とセットで考えてみてはいかがでしょうか。