地震前兆の目撃報告が集まる掲示板

>>39276 匿名さん

> 10mの厚さの岩盤が下から熱っせられた時
> 地上にその熱が伝わるのに数ヵ月かかるって
>
> なんでですか？
>
> 石焼きいもの石とか岩場って わりとすぐ暖まったり冷えたりする気がしてたから 素朴に不思議。

「石焼きいもの石」が暖まりやすく冷えやすい理由は大きさが小さいため、なので一旦脇にどけておきますが、
暖まりやすかったり冷えやすい例として挙げて頂いた「岩場」の場合、熱源はどこにあるでしょうか？直射日光が岩石の表面を直接温めていますね？岩の表面はすぐに暖かくなりますが、岩や土壌は、熱伝導度が低い(*)ため熱が伝わりにくいため、その1cm下があたたまるにはもう少し時間が必要です。10cm下がようやく暖まるのは、もう日も暮れようかという頃です。

例えば、以下の解説にある図2.4や図2.5を見ると、深さ50cmくらいになると、もう日射による昼〜夜の温度変化が伝わらなくなることがわかります。

http:/
/www.asahi-net.or.jp/~rk7j-kndu/kenkyu/ke02.html

上の図は、昼夜の温度変化の様子を示していましたが、同じことは冬〜夏の温度変化の伝わり具合からもうかがえます。
例えば、以下の解説ページを真中ほどまで進めて表示される地中温度のグラフは、深さ10mでその場所の年間平均気温で一定となり、季節変化の影響を受けなくなることを示しています。

http:/
/selfenergyhouse.co
m/energy/geothermal01.htm

例えば、普段15℃で一定している深さ10mの場所の地熱が突然30℃まで上昇したとしても、それが地表まで伝わってくるには何ヶ月もかかる、ということです。

（*熱伝導度が低い：台所にある熱を伝えやすい物質の代表アルミニウムと比べると、主な岩石の熱の伝わり難さは約1/100です。土壌はさらにその1/10程度です。）