地震前兆の目撃報告が集まる掲示板

>>24509 うたさん

> え(￣∀￣)？
> そうなんですか？

「夕焼けの翌日は晴れ」や「富士山に傘雲がかかると下り坂」など、天気予報に関する言い伝えを「観天望気」といいますが、「地震予知に関する伝え」やご紹介の書籍の内容にも同じことがいえる、という考え方はよく紹介されますね。

ところがこれら２つは、実は似て非なるものです。

２つの事象間の関連を検討する方法は２通りあります。

1) 原因やメカニズムの解明による判断
2) 原因やメカニズムは不明のまま、統計処理による判断

「観天望気」は「先人の《知見の蓄積》」といえます。当時の人達に1)を解明する技術はありませんでしたし、統計学の知識もありませんでしたが、何世代にもわたって同じ現象が何十回、何百回も繰り返される中で、その関連が自然のうちに検証され、淘汰された続けた結果、結果的に2)と同レベルまでこぎ着けたものといえます。

一方、「地震予知に関する言い伝え」は、観天望気に比べると対象となる事例が少なすぎるため「繰り返し検証」という淘汰のプロセスが未実施です。これが観天望気と決定的に違う点です。もちろんその中には実際に関連がある内容が含まれている可能性は当然ありますが、実際には関連のないものまで含まれている可能性もあり、今後の検証が必要で、実用レベルに達していない状況であり、肯定／否定以前の状態にあるといえます。