地震前兆の目撃報告が集まる掲示板

テニスの軟球を親指と人差し指の二本で挟んだ状況を想像してみてください。もう片方の手の親指と人差し指の二本で、最初に挟んだ「軸」と垂直に交わるような「軸」向きで、合計4本の指で挟んだ状態を想像してみてください。この状態で右手と左手の挟む力を交互に強くしたり弱くしたり、といった「揉む」動作を繰り返すと、軟球は垂直に交わる軸に沿って伸びたり縮んだりします。

地球に対しても、これと同じようなことが、太陽や月の引力によって、1日に1サイクルで毎日繰り返されていますので、この刺激が地震発生寸前まで歪みが溜まった断層に、地震発生の最後の一撃（＝トリガー）として作用する可能性が考えられています。

一方、月は地球を中心とした円軌道ではなく、楕円軌道上を公転しています。月が地球に最も近い時と、最も遠い時とで、地球に与える引力を計算してみると約２割程度の違いとなります。つまり、地球が受ける月の引力は、毎月この程度の変化の幅のブレがある、といえます。

この月の引力に土星の引力が加わるとどうなるかですが、土星は地球から非常に遠いため、地球に与える引力は月と比べると何ケタも小さいです。つまり、上で紹介した、月の引力の普段の変化の中に埋れてしまうようなごくわずかな量のため「影響なし」とみなすことができます。

彗星の場合、おなじように遠いことに加えて、質量もたいへん小さいため、近傍の天体に与える引力はゼロとみなすことになっています。

最後に一等星スピカですが、太陽系外にある恒星は、非常に遠いため、これもまた引力の影響はゼロです。