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Re: 地震予知

  • NO.84788
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  • 2017年10月07日11:24
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地震前兆 No.84788

> 皆さんにお聞きします。もしM6クラスの地震が事前に関知できたら、この掲示板なり、フォーラムで、お伝えして欲しいですか?

(「関知」とは「感知」の誤記と思われ、意味が異なってくるためこの点を確認しておきたい)

地震予測/予知には

・どこで
・どんな規模の地震が
・いつ起きる

の三要素が不可欠だが、この情報の発信者/受信者の双方に、この三要素に注目することで簡単に気づける落とし穴を2つ紹介しておきたい

1) 三要素それぞれの絞り込み範囲の実用性
2) 事後の的中判断の妥当性

それぞれについて説明しよう

1) 三要素それぞれの絞り込み範囲の実用性

ミミリン氏は9/26、つまり昨夜の地震の10日前に以下の投稿をしてくれた

>>84293
======
耳鳴り
------
2017/09/26 23:07
ちょっと気になる耳鳴りあり。
一応気をつけて下さい。
東京23区より
======

ミミリン氏は、この3行を見かけた読者が「自分の地域が危険だから防災対策を発動する」という判断に至るかどうか、考えてみただろうか?

・どの地域に住む人たちに対して
・どんな程度の防災対策を
・発動すべき日はいつか

という具体的な注意喚起に変換できる情報はこの3行に含まれていただろうか?これがひとつめの問題だ

2) 事後の的中判断の妥当性

上に挙げた三要素の絞り込みが甘かったり、要素がひとつでも欠けている場合、どんな予測手法を使っても、もとい、もはや一切の予測手法すら使わなくても、的中率はほぼ100%となってしまう

そのトリックの種明かしをしてみよう

今回の、ミミリン氏が的中と判断した地震を三要素に分解すれば、

・東京23区内が
・震度1で揺れた
・感知から地震発生日まで10日間

となる

では、東京23区内が震度1で揺れる地震の頻度は年間どのくらいだろう?

例えば千代田区の場合、貼り付けた表(気象庁の地震検索サイトより)の通り直近1年間で69回、これは1週間に1回以上の高頻度という意味だから、ランダムに抜き出した10日間の中には、ほぼ必ず震度1以上の地震を記録した日が含まれるという意味であり、東京23区内は常時ミミリン氏が警告した状態にあるという意味であり、ミミリン氏の警告は絶対にハズレがない、という意味だ

的中率100%というこの例はやや極端だが、絞り込み具合をいい塩梅に中途半端に設定してやると、一切の予測手法すら使わなくても的中率70〜80%というそれっぽい成績が叩き出せるカラクリだ

これは地震予知ゴッコで世間で騒がせている偽研究家の連中に共通するトリックで、それっぽい成績/実績があるように見えても一皮剥けば、三要素の絞り込みが実用性がないくらいユルユルであることが見て取れるはずだ

ミミリン氏は、利用者が身の安全を確保できる実用性を伴った三要素の絞り込み、とはどの程度のことか具体的にイメージできているだろうか?

我々一般民間人が地震予知情報を知りたい目的から考えると、「被害地震」という切り口で捉えるのが現実的だろう

過去の被害地震は、気象庁WEBページで
ホーム > 各種データ・資料 > 日本付近で発生した主な被害地震(平成8年以降)
と辿ってゆけば、平成8年以降の期間に日本付近で発生した、人的被害を伴った地震のリストとして掲載されている。
https://goo.gl/XHt6fw

ミミリン氏の「ちょっと気になる耳鳴り」の過去の発生状況と、このリストに掲載された被害地震の発生状況との間に

「偶然が的中させる確率よりも有意差のある高い確率で的中させた実績がある」

と示せるならば、ミミリン氏の予知手法の実用性について正当な評価が下されるはずだ

> 偶然だけでは片付けられないんです。

とは正しくは「偶然が的中させる確率よりも有意差のある高い確率で的中した」という意味であり、統計学の手法に当てはめさえすれば、誰が計算しても同じ判定結果がが導かれる(=客観性を伴っている、と呼ぶ)

ところがこの掲示板では、ミミリン氏をはじめ、思い込みや感情などの主観だけで「偶然だけでは片付けられない」と言い出す困ったタイプの人をよく見かける

ミミリン氏が9/26に投稿してくれた「ちょっと気になる耳鳴り」の正体として、少なくとも以下4通りの選択肢が思い浮かぶ

1) ミミリン氏の見立て通り、2017/10/6 17:00福島県沖を震源とするM6.0/最大震度4(あるいは2017/10/6 23:56福島県沖M5.9/最大震度5弱)の地震前兆だった可能性
2) その地震より前に発生していた別の地震の前兆だった可能性
3) 今後発生する地震の前兆である可能性
4) 1)〜3)との関係がなかった(耳鳴りの原因は別にあった)可能性

それぞれの選択肢をたがいに比較/検討するのは容易ではないが、その面倒をはしょって、ミミリン氏のように主観のみでどれかひとつに絞り込んで他3つの選択肢を否定してしまう考え方のことを拙速と呼ぶ

地震前兆とは
「普段の発生頻度よりも、地震直前の発生頻度の方が高い現象」
のことだ

この掲示板では、普段から頻繁に
「普段見かけない現象が地震直前に発生したから、その現象を地震前兆と判断する」
という間違った考え方を見かけるが、この考え方のどこが間違っているか論理的に理解できないタイプの人がこの分野に首を突っ込んだ場合、ほぼ必ず、あたかも「成果や傾向」が得られたかのような錯覚に陥ってしまう

ミミリン氏の投稿が、地震災害の軽減に寄与するかどうかは、ミミリン氏が上に紹介したような落とし穴に気をつけたり、誤った手法を採用しないといった面倒な手間暇をかける覚悟を決めたかどうか、にかかっている


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