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Re^2: 夕日の色とおばあちゃん

  • NO.51019
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  • 2015年04月22日20:20
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>>51018 ?さん

> 先人の知恵と言うのは 時に科学を越えますから 大事ですよね。

物事に対して、ニセ科学の面からアプローチする人達に共通する基本スタンスは

「学者バカは、科学が万能と思い上がっている」
「現在の科学の常識だって、一昔前は見向きもされなかった」
「頭の固い学者バカは見落としているが、思考の柔軟な私はこんな新発見をした」
「頭のカタイ人は否定してばかり」

といったところになるでしょうか。これに近い論調は、地震予知系のサイトや掲示板ではおなじみですね。

Amazonの中古だと、送料込みでも僅か数百円で購入できましたが、

「カール・セーガン科学と悪霊を語る(カール・セーガン著、青木薫訳、新潮社刊)」
https://www.amazon.co.jp/dp/4105192035

という書籍を読んでいると、この問題に関するおもしろい話が含まれていました。

カール・セーガンは、「科学的アプローチ」の成果といえど完全無欠ではなく、その中に誤りが含まれる可能性を素直に認めています。この点を踏まえた上で、「科学的アプローチ」と「ニセ科学的アプローチ」との違いの簡単な見分け方が紹介されているのです。

その違いとは「誤りを修正する仕組みが存在するか否か」です。

「科学的アプローチ」の場合、ある人の研究成果について、専門分野や知識/経験/思考パターンが異なる他人が寄ってたかって

・こういう視点からの検討がモレている
・その部分については、すでにこういった「違う答え」が出ている

などの助言を行います。

これはあくまでも「成果をさらに磨き上げてより確かなものに近づける」ことを目的とした助言ですから、まともな研究者は「自分に対する否定」と誤解してふてくされることはありませんし、こういった助言を受けて、新たに別の実験をしたり、データの再検討をして「確かさ」により一歩近づけたものを再び世に問います。すると再び寄ってたかって罵声、いや、助言(あるいは「愛のムチ」)が浴びせられる、といったプロセスが何度も繰り返されます。

一方、「ニセ科学的アプローチ」の場合、こうした助言を一切無視し、自分と同じ考えの支持者以外との対話を断ってしまう、という共通した特徴が必ず顔を出します。これは「誤りを修正する仕組みが存在しない」ことに他なりません。

***

おばあちゃんの話に戻りましょう。もし本当に

> 気象庁の週間天気予報よりよほど精度がよいのです。

という確かな事実が存在するなら、気象庁は自分たちが週間天気を導く手法が誤りだったことを素直に認めてこれを捨て去り、今すぐおばあちゃんの手法に切り替えるはずです。それが科学ということです。

ここで問題となるのは、「その事実が本当に存在するか」です。

《気象庁の週間天気予報よりよほど精度がよい》と判定するためには、きちんと記録された過去実績について

1) 気象庁の週間天気予報がハズレて、おばあちゃんの手法がアタリだったケース
2) 気象庁の週間天気予報がハズレて、おばあちゃんの手法もハズレだったケース
3) 気象庁の週間天気予報がアタリで、おばあちゃんの手法もアタリだったケース
4) 気象庁の週間天気予報がアタリで、おばあちゃんの手法はハズレだったケース

といった少なくとも4パターン同士を比較してみる必要があります。

我々の日常でよく見かけるのは「記録」に基づかず、「記憶」や「印象」に基づき、1)の事例だけを取り上げる、という誤った手法ですが、これは占いやジンクス、思い込みであり、科学と比較すべき分野ではありません。

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