地震前兆の目撃報告が集まる掲示板

朝日や夕日の赤色が生成されるメカニズムを正しく理解することから始めることをおすすめしたい

大気圏内を通過する太陽光線は、大気中に浮遊する微粒子によって散乱されるが、その影響の出方は、微粒子の粒径によって二種類ある

粒径が光の波長より大きい場合、雲や霧、霞のように白く濁る
これをミー散乱と呼ぶ

粒径が光の波長より小さい場合、波長の短い青い光が多く散乱されやすいため直進しにくく、波長の長い赤い光は散乱されにくいため直進しやすい
これをレイリー散乱と呼ぶ

日の出直後／日没直前の低空の太陽の赤みが強くなる、とは、レイリー散乱の効果が強く発揮されるということであり、これが起きる条件は

1)粒子の数が多い（密度が高い）場合
2)太陽光線が大気圏内を通過する距離が長くなる（＝太陽の地平高度が低い）場合

の２通りある

地震前兆により太陽の赤みが強くなるという仮説は、地震前兆の何かが大気圏内に1)の粒子を増やす、という仮説を前提にしている

一方で1)は人間の経済活動や気象要因によって大きくブレるし、陽の地平高度が低い場合は、そのわずかな角度の違いが2)の大きなブレを生む

つまり、もともと地震とは無関係のブレ要因が非常に大きいという前提があるため、地震予知に応用できるかは、それぞれのブレ要因を正しく分離して除去できるか、にかかっているだろう