地震雲

「地震の前兆現象」の目撃情報をお寄せ下さい

スレッド NO.100891

Re: 強震モニターについて

  • NO.100891
  • gnit◆aXr/5DVWQEdE3ZjNmYzIyZD-iPhone
  • 2018年12月07日06:32
  • 編集・削除

> 皆さまの知識をおかし頂きたいです。

強震モニタでは、先の地震がけっして予測できない理由を以下に述べる

この先は長くなるから、時間のある時にゆっくり丁寧に読んでいただければ幸い

強震モニタによって予測したり、的中の判断を下す対象を単に「地震」と呼ぶだけでは、被害とは無縁の微弱なクラスまで含まれて話が拡散するので、その規模について例えば
・「被害地震」クラスのみ
・最大震度○○以上のみ
・マグニチュード○○以上のみ
を対象にするなど、あらかじめ何らかの枠で一定の線引きを決めておくべきだろう

我々一般民間人が地震予測情報を知りたい目的から考えると「被害地震」という切り口が実用的だろう

過去の被害地震は、気象庁WEBページで
ホーム > 各種データ・資料 > 日本付近で発生した主な被害地震(平成8年以降)
と辿ってゆけば、平成8年以降の期間に日本付近で発生した、人的被害を伴った地震のリストとして掲載されている
https://goo.gl/XHt6fw

問題は、過去のこれら被害地震の発生を強震モニタの活発さで予測できた実績があったかどうか、だ
強震モニタのサービスがいつ始まったか知らないが、少なくとも2008年6月14日岩手・宮城内陸地震の時にはすでに稼働している

紹介したベージには、その後10年以上、60回以上の「被害地震」がリストアップされているが、そのうち何件程度が「強震モニタの活発さ」で予測できたのだろうか?

その答えはゼロ

なぜなら、被害地震は、強震モニタの活発さとは無関係に発生してきたから

被害地震は、強震モニタの点灯が活発な場所で空振りばかり繰り返す一方で、強震モニタでノーマークの部分に突然起きる

(この点について異議があるだろうが、後で別の切り口でもう一度出てくるので、そこまで一旦保留してほしい)

当然、強震モニタで活発な場所に被害地震が起きたこともあるが、そこに偶然以上の有意差のある確率の高さが伴っておらず、それは予測手段としての実用性が全くない

ここで、強震モニタとはどんなシステムなのか、おさらいする
強震モニタには「地中」と「地表」の2種類ある

■強震モニタ(地中)

強震モニタ(地中)とは、全国782箇所に、国立研究開発法人 防災科学技術研究所が設置したKiK-net(Kiban-Kyoshin Net:基盤強震観測網)の観測点と共に設置された高感度地震観測網(Hi-net)の観測点があり、その地下約100mの深さに設置された地震計が捉えた揺れを2秒ごとにその強さに応じて色分けして可視化したもの

「強震モニタ(地中)の点灯」とは、「どこかですでに発生した地震の揺れをその観測点で捉えた実績」と同義であり、
「強震モニタ(地中)の点灯が活発」とは「その観測点では、地震の揺れを頻繁に捉えた実績」と同義

当該の観測点の点灯が、具体的にどの地震の揺れを拾っていたかを調べる方法として、以下2通りある

1)気象庁の「震源リスト」で知る方法
2)連続波形画像で知る方法

〜〜〜〜

1)気象庁の「震源リスト」で知る方法

気象庁WEBページで
ホーム > 各種データ・資料 > 震源リスト
と辿ってゆけば、ある一日に、日本で発生した無感地震を含めた全ての地震のリストが表示される
https://goo.gl/qRVXnk
毎日、何百回もの地震が記録されており、これが「強震モニタ(地中)の点灯」のほぼ実体だと思ってもらっていい

ただし、このリストが掲載されるのは、人の目でチェックして「確定値」になってからで約2日遅れとなる

確定前の速報値(15分遅れ程度)が見たければ、
http:/
/eq.ideeile.co
m/hr/
あたりを参照するのが良いだろう

〜〜〜〜

2)連続波形画像で知る方法

「連続波形画像」でググってもらえば、国立研究開発法人 防災科学技術研究所による、高感度地震観測網(Hi-net)の観測点(強震モニタに表示される点と同じ)の地震計が捉えた地震波形画像の公開ページが参照できる

この画像に記録された波形の幅の大小が「強震モニタ(地中)の点灯」の色の変化のほぼ実体

ただし波形画像の更新は1時間毎なので、直近すぎる時間帯は掲載まで待つ必要がある

■強震モニタ(地表)

「強震モニタ(地表)の点灯」とは、「その観測点の地表の揺れを捉えた」と同義であり、地中で発生した地震に加えて人間の経済活動などで発生する人工的な揺れを拾うため、都市部とそれ以外、日中と夜間、とで傾向が違っているのもご存知だろう

観測点は「強震モニタ(地中)」と同じ782箇所の地表部および、さらにこれに加えて、全国を約20kmメッシュで覆う1,000箇所以上の強震観測施設からなる強震観測網K-NET(Kyoshin Net:全国強震観測網)の強震計が捉えた揺れをその強さに応じて色分け可視化したものだ

つまり「強震モニタで地震を予測する試み」とは、

・気象庁の「震源リスト」で地震を予測する試み
・連続波形画像で地震を予測する試み

に等しい
だから、全く不可能な理由も理解できたはず

逆に、仮にもしそれが可能だとしてみよう

その場合は、防災科学技術研究所や気象庁のスーパーコンピューターが点灯色(揺れた強さ)だけでなく、地震波の波形も含めて大量のデータを解析した材料から予測してくれるから、我々素人が強震モニタを目視で監視したり、素人が予測を立てる必要などない、ってことになる

これは我々が先の天気を知りたい目的で、気象庁が地図上に表示/公開してくれている全国各地のアメダス観測データを眺めてそこから素人判断で予測する必要がない、ってのと同じ理屈

ツリー表示

スレッドに投稿された記事をツリー表示しています

今日の前兆報告数

こちらのフォームから地震雲や、地震の前兆現象の報告をすることできます。地震前兆の調査として、毎日の報告数の増減を記録しておりますのでご協力よろしくお願い致します。

東日本

西日本