地震前兆の目撃報告が集まる掲示板

> 2018年7月３１日に火星と地球が近ずくらしいです

火星と地球は、互いの公転軌道の関係で約２年２ヶ月の周期で接近する

火星は楕円の公転軌道の離心率（つぶれ具合）が大きいため、最接近の距離の変動幅は大きく
大接近：0.373AU
小接近：0.678AU
(1AU：地球と太陽の平均距離、約1.5億km）
といった具合だが、今回の接近は7/31の0.385AUで、2003年ほどでないにせよ、ほぼ大接近に近い

詳しくは、国立天文台のWEBサイトで以下参照
国立天文台 > 暦計算室 > トピックス > 火星の大接近と小接近

> ６月終わりからすでに近いんだけど？

そのとおり、最接近日だけ注目することに意味はない
具体的な日々の距離変化を図示しておく

> 火星の引力で、は聞いたことないなあ…

この手のテーマなら、少々計算すれば客観的に判断可能であり、聞いたことある／ない、といった個人的な経験は判断基準に据えるべきではない

我々が最も経験する引力の変動といえば、月の引力だろう
月の公転軌道も楕円なので、地球に最も近い時に大きく作用し、地球から最も遠い時に小さく作用する
平均値を1として相対的に比較すると、最接近時は1.12倍〜最遠時は0.90倍という変動幅となる
（脱線：太陽の引力は桁違いに大きく184倍）

ここに最接近時の火星の引力を当てはめると、わずかに0.00045倍
普段の月の遠近による変動幅よりも３桁ほど小さいことから、そこに埋没するため影響力を及ぼせないと判断できる

災害クラスの地震は「有感地震の発生状況」とは無関係に、突然発生する前提がある

つまり

・有感地震が増えた
・有感地震が減った
・有感地震が途絶えた
・有感地震がいつも通り

のそれぞれで、災害クラスの地震発生確率に有意差はない

この掲示板では、これらを理由に闇雲におびえる人をよく見かけるが、まったく合理性がない

> 有感がな
> 減っとる

災害クラスの地震は「直前の有感地震の発生状況」とは無関係に、突然発生する前提がある

つまり

・有感地震が増えた
・有感地震が減った
・有感地震が途絶えた
・有感地震がいつも通り

のそれぞれで、災害クラスの地震発生確率に有意差はない

この掲示板では、これらを理由に闇雲におびえる人をよく見かけるが、その関連付けには合理性がまったくない

> > 桜島・新燃岳などの噴煙成分の可能性も？
>
> その可能性は十分ありえそうですね。

以下２つの理由から、その可能性はない

理由１：局所的であること

地図で示すと、桜島・新燃岳を中心とするその他の観測点は全て平常通りの青色に対して、報告のあった宮崎県日向市の観測点のみ黄色の特異値であること

理由２：該当の噴火がないこと

気象庁のWEBサイト > ホーム > 各種データ・資料 > 火山観測データ
で桜島・新燃岳などの活動状況を確認すると、その時間帯に遠く離れた日向市まで達するような噴火はないこと