地震前兆の目撃報告が集まる掲示板

この掲示板では、地震（有感地震）の回数が減少傾向にあるとか増加傾向にあるといった投稿をしばしば見かけます。

その正体が

- 本当にそういう傾向があるのか
- 傾向があるような気がするだけで、実際には日々のバラツキの範囲内なのか

について、ひとつ確実に言えることは、主観（自分の記憶や印象）だけでは「・・・ような気がする」「・・・と感じる」の域を出ることは不可能ということです。

地震の回数、というわかりやすいデータの場合、きちんとカウントされた数が誰にでも閲覧できるよう公開されていますので、客観的データを比較して判断したほうが間違いがありません。

例えば、気象庁の震度データベース
http:/
/www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/index.php

貼った図の左側は「直近１年間の月毎の発生回数」、右側は「2015年6月の日毎の発生回数」ですが、これによると「日々のバラツキの範囲内」といえそうです。

また、このような客観データが、仮に、最近の減少傾向を示していた、としても、震災クラスの大地震のうち「嵐の前の静けさ」を伴うパターンに該当した事例と該当しない事例について、過去どんな発生状況だったのか、を比べてみるまでは、今後の予測について言えることは何もありません。